小規模システム開発の落とし穴

「小規模だから簡単」と思われがちですが、実は小規模システム開発こそ失敗しやすいのです。予算が限られているため、失敗すると大きな損失になります。

この記事では、東京のモカモコ株式会社が9年の実績をもとに、小規模システム開発を成功させる3つのポイントを解説します。

小規模システム開発とは

定義

開発費用: 80万円〜250万円
開発期間: 1-3ヶ月
開発規模: 5-20画面程度

具体例

  • 社内向け業務管理システム
  • 小規模ECサイト
  • 予約管理システム
  • 顧客管理システム
  • 在庫管理システム

ポイント1: スモールスタートで始める

スモールスタートとは

最小限の機能でまず始め、段階的に機能を追加していく手法です。小規模システム開発では、この考え方が特に重要です。

失敗例: すべての機能を最初から実装

ケース:顧客管理システムの開発

当初の要件

  • 顧客情報登録・編集・削除
  • 商談履歴管理
  • メール自動送信
  • 売上分析レポート
  • CSV一括登録
  • スマホアプリ対応

結果

  • 開発費用: 300万円(予算オーバー)
  • 開発期間: 5ヶ月(納期遅延)
  • 実際に使われた機能: 顧客情報登録・編集のみ

成功例: スモールスタート

フェーズ1(1ヶ月、80万円)

  • 顧客情報登録・編集・削除
  • 簡易的な一覧表示

運用開始後、実際に必要と判明した機能

  • 商談履歴管理(フェーズ2で追加、30万円)
  • CSV一括登録(フェーズ3で追加、20万円)

結果

  • トータル費用: 150万円(予算内)
  • 開発期間: 2ヶ月(短縮)
  • 無駄な機能開発を回避

スモールスタートの具体的な進め方

ステップ1: 機能を3段階に分類

  • 必須:これがないと業務が回らない機能
  • あれば良い:あると便利だが、なくても業務は回る機能
  • 将来的に欲しい:今は不要だが、将来的に欲しい機能

ステップ2: 「必須」機能だけで開発

まずは「必須」機能だけで開発し、早期にリリースします。

ステップ3: 運用しながら機能追加

実際に運用してみて、本当に必要な機能だけを追加していきます。

ポイント2: 段階的開発で柔軟に対応

段階的開発とは

機能を小分けにして開発し、都度確認しながら進める開発手法です。小規模システム開発では、要件が曖昧なことが多いため、段階的開発が適しています。

従来の開発(ウォーターフォール)の問題点

開発の流れ

  1. 要件定義(1ヶ月)
  2. 設計(1ヶ月)
  3. 開発(2ヶ月)
  4. テスト(1ヶ月)
  5. 納品

問題点

  • 納品まで実際の画面を見られない
  • 納品後に「イメージと違う」となる
  • 仕様変更に対応しにくい
  • 開発途中で要件が変わると大幅な手戻り

段階的開発の進め方

開発の流れ(2週間ごとに確認)

  1. 機能を決める(1日)
  2. 開発(1週間)
  3. テストサーバーで確認(1日)
  4. フィードバック反映(1週間)

メリット

  • 2週間ごとに実際の画面を確認できる
  • 早期に問題点を発見できる
  • 仕様変更に柔軟に対応できる
  • 手戻りが少ない

実例: 予約管理システム

フェーズ1(2週間)

  • 予約登録機能を開発
  • テストサーバーで確認
  • フィードバック: 「予約時間の選択肢を増やしたい」

フェーズ2(2週間)

  • 予約時間の選択肢を増やす
  • 予約一覧表示機能を開発
  • テストサーバーで確認
  • フィードバック: 「キャンセル機能が欲しい」

フェーズ3(2週間)

  • キャンセル機能を開発
  • メール通知機能を開発
  • テストサーバーで確認
  • 問題なし、リリース

結果

  • 開発期間: 6週間(1.5ヶ月)
  • 仕様変更に柔軟に対応
  • お客様の満足度が高い

ポイント3: クラウドサービスを活用してコスト削減

クラウドサービスとは

サーバーやインフラをインターネット経由で利用するサービスです。小規模システム開発では、クラウドサービスを活用することで、初期費用を大幅に削減できます。

従来のオンプレミス(自社サーバー)の問題点

初期費用

  • サーバー購入費: 50万円〜
  • ネットワーク機器: 20万円〜
  • 設置工事費: 10万円〜
  • 合計: 80万円〜

運用費用

  • 電気代: 月額2万円〜
  • 保守費用: 月額5万円〜
  • 合計: 月額7万円〜

問題点

  • 初期費用が高い
  • サーバーの管理が必要
  • 障害時の対応が大変
  • 拡張性が低い

クラウドサービス(AWS等)のメリット

初期費用

  • サーバー購入不要: 0円
  • 設置工事不要: 0円
  • 合計: 0円

運用費用

  • サーバー利用料: 月額5,000円〜
  • データベース利用料: 月額3,000円〜
  • 合計: 月額8,000円〜

メリット

  • 初期費用が不要
  • サーバー管理が不要
  • 障害時も自動復旧
  • 拡張性が高い(アクセス増加に対応)

コスト比較(3年間)

項目 オンプレミス クラウド(AWS)
初期費用 80万円 0円
運用費用(3年) 252万円(7万円×36ヶ月) 29万円(8,000円×36ヶ月)
合計 332万円 29万円

結果: クラウドで約300万円のコスト削減

小規模システムにおすすめのクラウドサービス

AWS(Amazon Web Services)

  • 世界最大のクラウドサービス
  • 小規模から大規模まで対応
  • 月額5,000円〜

Heroku

  • 小規模システムに最適
  • 管理が簡単
  • 月額7ドル〜

さくらのクラウド

  • 国内サービスで安心
  • サポートが充実
  • 月額1,000円〜

小規模システム開発の成功事例

事例: 社内向け勤怠管理システム

要件

  • 従業員20名の勤怠管理
  • 出退勤打刻
  • 勤怠一覧表示
  • CSV出力

開発方法

  • スモールスタート: 出退勤打刻のみで開始
  • 段階的開発: 2週間ごとに確認
  • クラウド活用: AWS利用

結果

  • 開発費用: 80万円(予算内)
  • 開発期間: 1.5ヶ月(短縮)
  • 運用費用: 月額8,000円(低コスト)
  • お客様満足度: 非常に高い

モカモコ株式会社の小規模開発の強み

当社では、小規模システム開発に特化したサービスを提供しています。

  • スモールスタート対応:80万円〜の小規模開発に対応
  • 段階的開発:2週間ごとにテストサーバーで確認
  • クラウド活用:AWS、Heroku等のクラウドサービスに対応
  • 短期間納品:1-2ヶ月で納品可能
  • 透明性の高い見積もり:機能ごとに細かく分けた見積もり

まとめ

小規模システム開発を成功させる3つのポイントは以下の通りです。

  1. スモールスタートで始める:最小限の機能でまず始め、段階的に機能追加
  2. 段階的開発で柔軟に対応:2週間ごとに確認し、仕様変更に柔軟に対応
  3. クラウドサービスを活用してコスト削減:初期費用0円、月額8,000円〜で運用

これらのポイントを押さえることで、小規模システム開発を低コスト・短期間で成功させることができます。

小規模システム開発でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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