業務システム開発の費用を抑える5つの方法【2026年版】
| カテゴリ: 開発費用
業務システム開発の費用が高くなる理由
業務システム開発を検討する際、「予算オーバーで断念した」「思ったより高額だった」という声をよく聞きます。業務システム開発の費用が高くなる主な理由は以下の通りです。
- すべての機能を最初から実装しようとする
- カスタマイズにこだわりすぎる
- 要件が曖昧で仕様変更が多発する
- 将来の拡張性を考慮していない設計
この記事では、東京のモカモコ株式会社が9年の実績をもとに、業務システム開発の費用を大幅に抑える5つの実践的な方法を解説します。
方法1: MVP(最小限の機能)から始める
MVPとは
MVP(Minimum Viable Product)とは、最小限の機能で動作する製品のことです。すべての機能を最初から実装するのではなく、まずは必要最小限の機能でリリースし、ユーザーの反応を見ながら段階的に機能を追加していく手法です。
具体例: 受注管理システムの場合
従来の開発(フル機能)
- 受注登録・編集・削除
- 顧客管理
- 在庫管理
- 請求書発行
- 売上分析レポート
- メール自動送信
- CSV一括登録
開発費用: 400万円~500万円、期間: 4-6ヶ月
MVP開発(最小限の機能)
- 受注登録・編集・削除
- 顧客管理(基本情報のみ)
- 簡易的な一覧表示
開発費用: 100万円〜、期間: 1-2ヶ月
コスト削減効果
初期費用を約75%削減できます。その後、実際の運用で必要と判明した機能から順次追加していくことで、無駄な機能開発を防ぎ、トータルコストを抑制できます。
方法2: 段階的リリースで初期投資を抑える
段階的リリースとは
システムをフェーズに分けて開発・リリースする手法です。フェーズ1で基本機能、フェーズ2で追加機能というように、段階的に機能を拡張していきます。
具体例: ECサイトの場合
フェーズ1(3ヶ月、200万円)
- 商品一覧・詳細表示
- カート機能
- 決済機能(クレジットカードのみ)
- 基本的な管理画面
フェーズ2(2ヶ月、100万円)
- 会員登録・ログイン
- 購入履歴
- お気に入り機能
フェーズ3(2ヶ月、70万円)
- レビュー・評価機能
- クーポン機能
- 売上分析レポート
メリット
- 初期投資を抑えられる:フェーズ1だけなら200万円で開始可能
- 早期にリリースできる:3ヶ月で売上を上げ始められる
- ユーザーの反応を見ながら開発:本当に必要な機能だけを追加
- 資金繰りが楽:売上を見ながら次のフェーズに投資
方法3: 既存パッケージ・フレームワークを活用する
ゼロから開発 vs パッケージ活用
ゼロから開発(スクラッチ開発)
- すべての機能を一から開発
- 開発期間: 6-12ヶ月
- 開発費用: 500万円〜
既存パッケージ活用
- Laravel、Django等のフレームワークを活用
- 認証、決済等は既存ライブラリを使用
- 開発期間: 2-4ヶ月
- 開発費用: 200万円〜300万円
活用できる既存パッケージ例
認証・ログイン機能
- Laravel Breeze / Jetstream(無料)
- 開発期間: 2週間 → 2日に短縮
- コスト削減: 約30万円
決済機能
- Stripe、PAY.JP等の決済API(月額無料、手数料3.4%〜)
- 開発期間: 1ヶ月 → 1週間に短縮
- コスト削減: 約50万円
管理画面
- Laravel Nova、Filament(無料〜$99)
- 開発期間: 2ヶ月 → 2週間に短縮
- コスト削減: 約80万円
コスト削減効果
既存パッケージを活用することで、開発費用を50-70%削減できます。また、実績のあるパッケージを使用するため、品質も高く、セキュリティも安心です。
方法4: 要件を明確にして仕様変更を最小化する
仕様変更がコスト増の最大要因
開発途中での仕様変更は、追加費用の最大要因です。以下のような仕様変更が頻繁に発生すると、開発費用が1.5倍〜2倍に膨らむことがあります。
- 「やっぱりこの機能も欲しい」
- 「画面のレイアウトを変更したい」
- 「データの持ち方を変えたい」
要件を明確にする方法
1. 業務フローを可視化する
現在の業務フローを図にして、どこをシステム化するか明確にします。
2. 画面イメージを作成する
手書きやPowerPointで画面イメージを作成し、関係者で合意します。
3. 優先順位を決める
「必須」「あれば良い」「将来的に欲しい」の3段階で機能を分類します。
4. テストサーバーで都度確認する
開発途中の画面・機能を都度確認し、早期に修正します。
コスト削減効果
要件を明確にすることで、仕様変更による追加費用を80%削減できます。また、開発期間も短縮され、トータルコストを30-40%削減できます。
方法5: 拡張性の高い設計で将来のコストを削減する
拡張性の低い設計のリスク
初期費用を抑えるために拡張性を無視した設計にすると、将来的に以下のような問題が発生します。
- 機能追加時に大規模な改修が必要(100万円〜)
- パフォーマンスが悪化し、全面的な作り直しが必要(500万円〜)
- 他社に改修を依頼できない(ソースコードが読めない)
拡張性の高い設計とは
1. モジュール化された設計
機能ごとに独立したモジュールとして設計し、機能追加時の影響範囲を最小化します。
2. データベース設計の最適化
将来の機能追加を見越したテーブル設計にします。
3. API化
フロントエンドとバックエンドを分離し、将来的にスマホアプリ化も容易にします。
4. 実績のあるフレームワークを使用
Laravel、Django等の実績豊富なフレームワークを使用し、他社でも改修可能にします。
コスト削減効果
拡張性の高い設計にすることで、将来の機能追加時のコストを50-70%削減できます。初期費用は10-20%増えますが、長期的には大幅なコスト削減になります。
実例: 受注管理システムのコスト比較
従来の開発方法
- すべての機能を最初から実装
- スクラッチ開発
- 要件が曖昧で仕様変更多発
- 拡張性を考慮しない設計
開発費用: 500万円、期間: 8ヶ月
コスト削減手法を適用
- MVP開発(最小限の機能)
- Laravelフレームワーク活用
- 要件を明確化
- 拡張性の高い設計
開発費用: 150万円、期間: 2ヶ月
コスト削減効果
初期費用を70%削減(500万円 → 150万円)
開発期間を75%短縮(8ヶ月 → 2ヶ月)
その後、実際の運用で必要な機能を段階的に追加し、トータルで300万円程度で完成。従来の開発方法と比べて40%のコスト削減を実現しました。
モカモコ株式会社のコスト削減実績
当社では、以下のような取り組みでお客様のコスト削減を実現しています。
- MVP開発の提案:必要最小限の機能から始め、初期投資を抑制
- Laravelフレームワーク活用:開発効率を向上し、コストを削減
- テストサーバーで都度確認:仕様変更を最小化し、追加コストを抑制
- 拡張性の高い設計:将来の機能追加時のコストを大幅削減
まとめ
業務システム開発の費用を抑える5つの方法は以下の通りです。
- MVP(最小限の機能)から始める:初期費用を60-70%削減
- 段階的リリースで初期投資を抑える:早期にリリースし、売上を見ながら投資
- 既存パッケージ・フレームワークを活用する:開発費用を50-70%削減
- 要件を明確にして仕様変更を最小化する:追加費用を80%削減
- 拡張性の高い設計で将来のコストを削減する:将来の機能追加時のコストを50-70%削減
これらの方法を組み合わせることで、業務システム開発の費用を40-60%削減できます。
業務システム開発の費用でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
無料で見積もり相談する