業務システム開発の費用が高くなる理由

業務システム開発を検討する際、「予算オーバーで断念した」「思ったより高額だった」という声をよく聞きます。業務システム開発の費用が高くなる主な理由は以下の通りです。

  • すべての機能を最初から実装しようとする
  • カスタマイズにこだわりすぎる
  • 要件が曖昧で仕様変更が多発する
  • 将来の拡張性を考慮していない設計

この記事では、東京のモカモコ株式会社が9年の実績をもとに、業務システム開発の費用を大幅に抑える5つの実践的な方法を解説します。

方法1: MVP(最小限の機能)から始める

MVPとは

MVP(Minimum Viable Product)とは、最小限の機能で動作する製品のことです。すべての機能を最初から実装するのではなく、まずは必要最小限の機能でリリースし、ユーザーの反応を見ながら段階的に機能を追加していく手法です。

具体例: 受注管理システムの場合

従来の開発(フル機能)

  • 受注登録・編集・削除
  • 顧客管理
  • 在庫管理
  • 請求書発行
  • 売上分析レポート
  • メール自動送信
  • CSV一括登録

開発費用: 400万円~500万円、期間: 4-6ヶ月

MVP開発(最小限の機能)

  • 受注登録・編集・削除
  • 顧客管理(基本情報のみ)
  • 簡易的な一覧表示

開発費用: 100万円〜、期間: 1-2ヶ月

コスト削減効果

初期費用を約75%削減できます。その後、実際の運用で必要と判明した機能から順次追加していくことで、無駄な機能開発を防ぎ、トータルコストを抑制できます。

方法2: 段階的リリースで初期投資を抑える

段階的リリースとは

システムをフェーズに分けて開発・リリースする手法です。フェーズ1で基本機能、フェーズ2で追加機能というように、段階的に機能を拡張していきます。

具体例: ECサイトの場合

フェーズ1(3ヶ月、200万円)

  • 商品一覧・詳細表示
  • カート機能
  • 決済機能(クレジットカードのみ)
  • 基本的な管理画面

フェーズ2(2ヶ月、100万円)

  • 会員登録・ログイン
  • 購入履歴
  • お気に入り機能

フェーズ3(2ヶ月、70万円)

  • レビュー・評価機能
  • クーポン機能
  • 売上分析レポート

メリット

  • 初期投資を抑えられる:フェーズ1だけなら200万円で開始可能
  • 早期にリリースできる:3ヶ月で売上を上げ始められる
  • ユーザーの反応を見ながら開発:本当に必要な機能だけを追加
  • 資金繰りが楽:売上を見ながら次のフェーズに投資

方法3: 既存パッケージ・フレームワークを活用する

ゼロから開発 vs パッケージ活用

ゼロから開発(スクラッチ開発)

  • すべての機能を一から開発
  • 開発期間: 6-12ヶ月
  • 開発費用: 500万円〜

既存パッケージ活用

  • Laravel、Django等のフレームワークを活用
  • 認証、決済等は既存ライブラリを使用
  • 開発期間: 2-4ヶ月
  • 開発費用: 200万円〜300万円

活用できる既存パッケージ例

認証・ログイン機能

  • Laravel Breeze / Jetstream(無料)
  • 開発期間: 2週間 → 2日に短縮
  • コスト削減: 約30万円

決済機能

  • Stripe、PAY.JP等の決済API(月額無料、手数料3.4%〜)
  • 開発期間: 1ヶ月 → 1週間に短縮
  • コスト削減: 約50万円

管理画面

  • Laravel Nova、Filament(無料〜$99)
  • 開発期間: 2ヶ月 → 2週間に短縮
  • コスト削減: 約80万円

コスト削減効果

既存パッケージを活用することで、開発費用を50-70%削減できます。また、実績のあるパッケージを使用するため、品質も高く、セキュリティも安心です。

方法4: 要件を明確にして仕様変更を最小化する

仕様変更がコスト増の最大要因

開発途中での仕様変更は、追加費用の最大要因です。以下のような仕様変更が頻繁に発生すると、開発費用が1.5倍〜2倍に膨らむことがあります。

  • 「やっぱりこの機能も欲しい」
  • 「画面のレイアウトを変更したい」
  • 「データの持ち方を変えたい」

要件を明確にする方法

1. 業務フローを可視化する

現在の業務フローを図にして、どこをシステム化するか明確にします。

2. 画面イメージを作成する

手書きやPowerPointで画面イメージを作成し、関係者で合意します。

3. 優先順位を決める

「必須」「あれば良い」「将来的に欲しい」の3段階で機能を分類します。

4. テストサーバーで都度確認する

開発途中の画面・機能を都度確認し、早期に修正します。

コスト削減効果

要件を明確にすることで、仕様変更による追加費用を80%削減できます。また、開発期間も短縮され、トータルコストを30-40%削減できます。

方法5: 拡張性の高い設計で将来のコストを削減する

拡張性の低い設計のリスク

初期費用を抑えるために拡張性を無視した設計にすると、将来的に以下のような問題が発生します。

  • 機能追加時に大規模な改修が必要(100万円〜)
  • パフォーマンスが悪化し、全面的な作り直しが必要(500万円〜)
  • 他社に改修を依頼できない(ソースコードが読めない)

拡張性の高い設計とは

1. モジュール化された設計

機能ごとに独立したモジュールとして設計し、機能追加時の影響範囲を最小化します。

2. データベース設計の最適化

将来の機能追加を見越したテーブル設計にします。

3. API化

フロントエンドとバックエンドを分離し、将来的にスマホアプリ化も容易にします。

4. 実績のあるフレームワークを使用

Laravel、Django等の実績豊富なフレームワークを使用し、他社でも改修可能にします。

コスト削減効果

拡張性の高い設計にすることで、将来の機能追加時のコストを50-70%削減できます。初期費用は10-20%増えますが、長期的には大幅なコスト削減になります。

実例: 受注管理システムのコスト比較

従来の開発方法

  • すべての機能を最初から実装
  • スクラッチ開発
  • 要件が曖昧で仕様変更多発
  • 拡張性を考慮しない設計

開発費用: 500万円、期間: 8ヶ月

コスト削減手法を適用

  • MVP開発(最小限の機能)
  • Laravelフレームワーク活用
  • 要件を明確化
  • 拡張性の高い設計

開発費用: 150万円、期間: 2ヶ月

コスト削減効果

初期費用を70%削減(500万円 → 150万円)
開発期間を75%短縮(8ヶ月 → 2ヶ月)

その後、実際の運用で必要な機能を段階的に追加し、トータルで300万円程度で完成。従来の開発方法と比べて40%のコスト削減を実現しました。

モカモコ株式会社のコスト削減実績

当社では、以下のような取り組みでお客様のコスト削減を実現しています。

  • MVP開発の提案:必要最小限の機能から始め、初期投資を抑制
  • Laravelフレームワーク活用:開発効率を向上し、コストを削減
  • テストサーバーで都度確認:仕様変更を最小化し、追加コストを抑制
  • 拡張性の高い設計:将来の機能追加時のコストを大幅削減

まとめ

業務システム開発の費用を抑える5つの方法は以下の通りです。

  1. MVP(最小限の機能)から始める:初期費用を60-70%削減
  2. 段階的リリースで初期投資を抑える:早期にリリースし、売上を見ながら投資
  3. 既存パッケージ・フレームワークを活用する:開発費用を50-70%削減
  4. 要件を明確にして仕様変更を最小化する:追加費用を80%削減
  5. 拡張性の高い設計で将来のコストを削減する:将来の機能追加時のコストを50-70%削減

これらの方法を組み合わせることで、業務システム開発の費用を40-60%削減できます。

業務システム開発の費用でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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