大規模システム開発の設計ポイント【Laravel対応】

月間100万PV以上のアクセスに耐えられる大規模システムをLaravelで開発する際、初期設計が非常に重要です。「大規模システムって何が違うの?」という疑問に、弊社の実績をもとにわかりやすく解説します。

大規模システムとは?

大規模システムとは、以下のような特徴を持つシステムです:

  • アクセス数が多い:月間100万PV以上、同時アクセス数百人以上
  • データ量が多い:数十万件~数百万件以上のデータを扱う
  • 止められない:24時間365日稼働が求められる

このようなシステムでは、普通のWebサイトとは違う設計が必要になります。

1. データベース設計の最適化

インデックス設定(検索を速くする仕組み)

データベースは「本の索引」のようなものです。1万件のデータから特定の1件を探すとき、索引がないと全部見る必要がありますが、索引があれば一瞬で見つかります。

具体例:会員検索で「メールアドレス」で探すことが多い場合、メールアドレスに索引(インデックス)を設定すると、検索が100倍以上速くなります。

データの持ち方を工夫する

データベースの教科書では「データの重複をなくす」のが正解ですが、大規模システムでは「あえて重複させる」ことで速度を上げることもあります。

:注文データに「顧客名」を毎回保存する(重複)ことで、顧客テーブルを見に行かなくて済み、表示が速くなります。

2. キャッシュ戦略(よく使うデータを手元に置く)

キャッシュとは?

毎回データベースに取りに行くのではなく、よく使うデータを「手元のメモ」に置いておくイメージです。これにより、表示速度が10倍~100倍速くなります。

Redisの活用

Redis(レディス)は「超高速なメモ帳」のようなものです。以下のようなデータを保存します:

  • ログイン情報:毎回データベースを見なくて済む
  • 人気商品ランキング:1時間に1回だけ計算して、結果をRedisに保存
  • アクセスの多いページ:トップページなど、変更が少ないページを丸ごと保存

効果:データベースへの負荷が1/10以下になり、サーバー費用も削減できます。

3. スケーラビリティ(アクセスが増えても大丈夫な設計)

サーバーを増やせる設計

アクセスが増えたとき、「サーバーを2台、3台と増やせる」設計にしておくことが重要です。

NG例:サーバー内にログイン情報を保存 → サーバーAでログインしても、サーバーBでは「ログインしていない」ことになる

OK例:ログイン情報をRedis(外部)に保存 → どのサーバーでも同じログイン状態を共有できる

負荷分散(アクセスを振り分ける)

「交通整理」のイメージです。アクセスが来たら、空いているサーバーに自動で振り分けます。

具体例:サーバー3台で運用している場合、1台が故障しても残り2台で動き続けるため、サービスが止まりません。

4. セキュリティ対策

大規模システムは攻撃の標的になりやすいため、セキュリティ対策が必須です。Laravelには以下の対策が標準で組み込まれています:

  • CSRF対策:偽のフォーム送信を防ぐ
  • SQLインジェクション対策:データベースへの不正アクセスを防ぐ
  • XSS対策:悪意あるスクリプトの実行を防ぐ
  • 認証・認可:「誰がログインしているか」「何ができるか」を厳密に管理

重要:これらの対策は「最初から設計に組み込む」ことが重要です。後から追加すると、大幅な改修が必要になります。

大規模システム開発の費用相場

大規模システムの開発費用は、規模や機能により大きく異なりますが、目安は以下の通りです:

  • 開発費用:300万円~1,000万円以上
  • 保守運用費用:月額10万円~30万円以上
  • サーバー費用:月額5万円~20万円以上(アクセス数により変動)

注意:初期費用が安くても、運用費が高額だと長期的には高くつきます。5年間の総コストで比較しましょう。

弊社の大規模開発実績

弊社では、月間100万PV以上のシステム開発実績がございます。

  • AWS環境での構築経験豊富
  • Docker/Kubernetesを使用したコンテナ化
  • CI/CDパイプラインの構築
  • 24時間監視体制

対応フレームワーク:本記事ではLaravelを例に解説していますが、Spring(Java)、Ruby on Railsなど他のフレームワークでも同様の設計原則で対応可能です。お気軽にご相談ください。

大規模システムの開発をご検討の方は、ぜひご相談ください。